(第6回)ハイテク・ユニバーシティ・イン・熊本開催
高校生に“半導体の省エネ貢献&社会貢献”を講義

SEMI(SEMIconductor Equipment and Material Institute)主催「第6回ハイテクユニバーシティー」が3/27(水)と28(木)の2日間、熊本県において開催されました。
今年は東京エレクトロン九州及び三菱電機パワーデバイス製作所が会場となりました。

ハイテクユニバーシティーは、高度な科学技術をゲーム感覚で学び、そしてハイテク産業で働く人たちと触れ合いながら楽しく社会勉強もすることができる優れた構成になっており、各種ゲーム、講義、工場見学、ハイテク製品の分解と観察体験、グループ討議・発表、パネルディスカッションなどのプログラムが含まれています。
JEITA半導体部会は、主旨に賛同しプログラムに参画しています。

熊本は、桜が満開の時期でした。
今年は、県立済々黌高校、県立熊本第二高校、県立熊本北高校、県立熊本工業高校、県立大津高校の5校から総勢46名の生徒が参加してくれました。

JEITAはこのイベント支援に向けて、半導体人材育成推進小委員会の中に“ハイテクUワーキング”を作りました。高校生に伝えるメッセージを半導体業界の誇りの一つでもある「半導体の省エネ貢献&社会貢献」とし、必要な教材などを準備してきました。

JEITA教材で“LED電球は省エネ”を実体験 (左から白熱電球、蛍光管型電球、LED電球)
JEITA教材で“LED電球は省エネ”を実体験
(左から白熱電球、蛍光管型電球、LED電球)

JEITAは、開催初日の午前11時頃から20分間の講演枠を頂きました。
少し短い時間でしたが、半導体が社会で重要な役割を担い、豊かな社会の実現に貢献していることなどを省エネを一例に実際に体感し学習してもらいました。

生徒には、同じ明るさの3種類の電球を用意し、「ほとんど熱くない」「少しだけ熱い」「触れないほど熱い」を実際に感じてもらいました。その上で、実際に流れる電流を測り消費電力を調べ電球ごとに比べてもらいました。半導体でできたLED電球は白熱電球や蛍光管電球よりも何倍も省エネだということを実体験してもらいました。

“半導体の省エネ貢献&社会貢献”会場風景(JEITA)
“半導体の省エネ貢献&社会貢献”会場風景(JEITA)

さらに、スピーカー用アンプを教材として「真空管製アンプ」と「半導体製アンプ」を比べて半導体製アンプの消費電力がとても小さいこと、「感光フィルム式カメラ」と「デジタルカメラ」を使って、その機能・性能の大幅な向上、軽量化や材料削減など、環境にも優しいしいものであることなどを実際に触ってもらいながら学んで戴きました。
最近の高校生は環境意識も高いといわれていますが、半導体が環境面でも社会に貢献していることをいくらかは理解して戴けたのではないかと思います。

第1日目のお昼、熊本県副知事がご来賓として訪れ、「このハイテクユニバーシティーに参加した人たちは世界の技術を担う人になって欲しい。そして、この中から世界の技術を担う人材が出て欲しい。」旨のお話を高校生の皆さんにされました。

JEITA担当以外の部分では、定番の人気プログラムが沢山あり非常に好評でしたがここではその内容は割愛させて頂きます。

初日は互いに見知らぬ者同士のためか少々緊張ぎみな高校生の皆さんでしたが、2日間のプログラムを終え終了式を迎える頃には、皆、旧知の友人、知人だったかのようになって卒業していきます。

理数系の学問にさらに興味をもって戴き、これからの日本のハイテク産業を支えるグローバルな人材に育ってもらえればこの上ない幸せであり、JEITAとしての願いです。
熊本の高校生の皆さん、ありがとうございました。

参考(SEMI Japan HP):http://www.SEMI.org/jp/node/17231

(JEITA 半導体人材育成推進小委員会 副主査 金谷昌寿)

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