国際半導体技術ロードマップ(ITRS) Public Conferenceを開催
(於:幕張メッセ 12/3)

ITRS (国際半導体テクノロジーロードマップ: International Technology Roadmap for Semiconductors)は、世界5極(欧州、日本、韓国、米国、台湾)の半導体工業会(ESIA、JEITA、KSIA、SIA、TSIA)がスポンサーとなって、将来15年にわたる半導体技術のトレンドをまとめたものです。
日本ではJEITAの半導体部会内に半導体技術ロードマップ専門委員会(STRJ)が組織され、STRJの委員がITRSの議論と編集に携わり、半導体技術開発者、LSI設計者にとって重要な資料となっています。微細化トレンドに加え、技術の多様化(More than Moore)についても解説しています。ITRSは奇数年末に全面改訂版(Edition)、偶数年末に部分改訂版(Update)をウェブ公開しています。

今年は日本開催となり、JEITAとSEMIジャパンが共同でホストをつとめ、冬期パブリックコンファレンス(ITRS Winter Public Conference)を開催しました。
今回は2010年部分改訂版(2010 Update)の概要を発表と、2011年版(2011 Edition)に向けた編集方針について、プレゼンテーションが行われました。
冒頭、A.Allan氏がロードマップのトレンド概要の紹介、ITRSの15のワーキンググループからの講演が続き、会場からの質疑応答を受けるという形で進行しました。最後にR.Mahnkopf氏が"More than Moore" (半導体技術の多様化)について講演をし、午後5時に終了しました。

ITRSでは例年、パブリックコンファレンス終了後、12月に改訂版をウェブサイトで公開(http://www.itrs.net/)しており、今回は部分改訂(Update)となり、主としてITRSの表の部分となります。
また、全体を俯瞰する文書として、ITRS2010改訂版の概要(ITRS 2010 Update Overview)を掲載いたしますが、併せて、"More than Moore White Paper(More than Moore 白書)"も是非ご一読いただければ幸いです。
なお、WEB公開に先立ち、アジア地区では、今回のパブリックコンファレンスを開催しており、日本、韓国、台湾の輪番となっております。


5極代表挨拶 会場の様子
5極代表挨拶 会場の様子

当日は朝から暴風雨となり、開始予定時刻を30分繰り下げての開催となりましたが悪天候にもかかわらず、144名の方に参加いただきました。

今回の開催に関し、この場を借りて、SEMIジャパンのご理解とご協力に感謝いたします。
ITRSは今後も毎年改訂をはかり、より現実に沿ったロードマップを皆様に提供できるよう努力を続けてまいります。今後ともITRSの活動にご支援とご理解をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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