ロボットとは「人間のために、人間に代わって何かをしてくれるもの」のこと。 オートメーション化された工場でいろんな仕事をするハイテク工作機械のことを「産業用ロボット」といいます。 自動車工場では自動的に溶接をしたり組み立てたりしていますし、 半導体工場のクリーンルームではクリーンロボットがものを運んだりしています。産業用ロボットの製造は日本の重要産業のひとつです。
ASIMO は階段の昇り降りができるようになりました。センサーが足下の起伏をキャッチすると、CPU が高速で計算を行い、体のバランスを修正します。
ASIMO(本田技研工業株式会社製)
2 本足で歩く人間型ロボットが日本で研究開発されています。2000 年11 月にホンダは「アシモ」、 ソニーは「SDR − 3X」という人間型ロボットを相次いで発表しました。2 本足で歩くことは一見簡単に見えますが、 バランスよく体重を移動させることは、赤ちゃんがよちよち歩きをするように、 機械にとっては難しい技術です。半導体技術の進歩がなければ、2 本足で歩くロボットは生まれませんでした。
日本のロボットは「産業用ロボット」から「エンターテインメント・ロボット」へ、 そして「パーソナル・ロボット」「コミュニケーション・ロボット」へと広がり続けています。 「人間のために働く」ロボットではなく、「人間とともに生きる」ロボットがいま次々と登場しています。 AIBO のようなペット型ロボットは人間のストレス解消に大きな効果があることが分かってきましたし、 動作やしぐさや感情表現がだんだんと人間に近づいてきています。