第4回国際ナノテクノロジー会議(INC4)が成功裡に終了
INC(International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation)は、日米欧のナノテクノロジー政策立案者、研究者、企業のキーパーソンが集まり、
ナノテクノロジーの最新動向・将来の方向について議論し、国際的な協力・交流を推進する国際会議です
過去3回(INC1~INC3)は海外で開かれましたが、今回(INC4)は初めて国内での開催となりました。
INC4では、今までで最多の参加者(343名)が世界14か国から集まり、ナノエレ分野(More Moore, More than Moore, Beyond CMOS)のほか、
エネルギー分野などにおいて、日米欧の最先端研究開発情報を交換しまた日米欧の産学官著名人とのネットワークを形成するのにきわめて有用な機会となりました。
JEITA半導体部会はオーガナイザーの一員として、企画・運営に積極的に貢献しました。
- 名称:The 4th International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation (INC4)
- 期日:2008年4月14日(月)~4月17日(木)
- 場所:学術総合センター一橋記念講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
- Website:http://inc4.inc-conf.net/
-
結果概要
会議は、初日の4月14日(月)のNanotech in Japan、及び続く17日(木)までのINC4の2構成で進めました。各々の概要は次の通りでした。
-
Nanotech in Japan:4月14日(月)
INC4開催に先立ち、国内の政府関係者・技術者が集まり、国内のナノテクノロジーの研究開発活動の紹介・活性化を行いました。
まずナノテクビジネス推進協議会(NBCI)佐々木会長(INC4国内委員会共同委員長。NEC会長)の挨拶後、政府総合科学技術会議奥村議員による講演があり、
その後、名城大学飯島教授および京都大学平尾教授のキーノート講演がありました。引き続き、産学官から合計11件の研究開発成果が報告されました。
昼食時および夕食時には国内の産学官からの若手によるポスター50件が発表され、活発な議論がありました。うち優秀ポスター6件が選定・表彰されました。
-
INC4:4月15日(火)~17日(木)
日米欧の政府関係者・技術者が集まり、ナノテクノロジーにおける将来に向けての優先テーマ・動向を議論しました。
まず、15日のオープニングでは、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)岸理事長(INC4国内委員会共同委員長)および米欧各代表による挨拶がありました。
その後、地域近況の報告があり、引き続き、東京工業大学安藤教授によるキーノート講義、ナノエレクトロニクス、エネルギーのためのナノテクノロジー、
社会的意義・教育、の分野での7つのセッションで一流の研究者による最先端の講演がありました。
15日夕刻には、INC4会場に近い学士会館でディナーがありましたが、冒頭、JEITA半田専務理事(INC4国内委員会共同委員長)から、ジョークを交えた挨拶があり会場を和ませました。
最終日の17日に、米国代表による次回(INC5)のアナウンスとNIMS堀池フェロー(INC4国内委員会企画・運営委員長)によるINC4の結びがありました。
-
開催実績:毎年1回ずつ開催してきました。
INC1: | 2005.6.1-3 | 米国サンフランシスコ | 参加者267名 |
INC2: | 2006.5.16-18 | 米国アーリントン | 参加者254名 |
INC3: | 2007.4.16-19 | ベルギー ブリュッセル | 参加者270名 |
INC4: | 2008.4.14-4.17 | 東京 | 参加者343名 |
INC5: | 2009.5.18-5.21 | 米国ロサンジェルス(予定) | |