本年も、幕張メッセにて、『Smart Innovation 未来をつくる最先端技術』をメインテーマに、「IT・エレクトロニクス産業の提案する安心・安全でスマートな社会」をスローガンに開催され、各社から特徴的なメッセージの発信や、最新の技術やサービスが紹介される中、17万人以上の来場者がありました。
半導体部会各社は、セット製品中心に出展いたしましたが、今回初めてとなる、「ICガイドブック 2012年版」出版準備記念セミナー (10月4-5日) を事前PRも兼ねて開催いたしました。 東日本大震災からの復興に向けた東北地域の取組みや、2020年までの世界の電子機器・半導体予測、 エネルギー管理を軸とした、スマートシティ/ スマートハウスといった講演テーマに、多彩な講師陣が、大きな関心を集め、延べ600名以上の方々にご聴講戴きました。
3月の東日本大震災を受け、各社が震災から学んだ様々な経験をもとに、製品・サービス、人を「繋ぐ・つなげる」ということを意識したCEATECとなっており、IT・エレクトロニクス分野が震災後の日本の復興にどのように貢献していくか、どのような技術が必要か。私たちの生活を取り巻く様々な製品・サービスに新たな価値を生み出していこうという強いメッセージが込められていたように感じました。その代表的な例として、エネルギーに着目した提案やいくつかのブースでは自動車を持ち込み、IT・エレクトロニクス分野との連携が提案されていました。
10時の開場に間に合うようにと足早に会場に向かう来場者 | <CEATEC開催レセプション> JEITA・CIAJ・CSAT・政府関係者よるテープカット |
<ICガイドブック出版記念セミナー> 開催に先駆け、ICガイドブック出版に向けた思いを語る福間部会長代理 |
<半導体専業メーカーのコーナー> やや地味な印象も受けるが、専門的技術に熱心に耳を傾ける技術者や高校生・大学生の姿が・・・ |
アナログ放送停波となった今年、薄型テレビでの話題は、3Dではグラスレスが注目を集め、さらに、長蛇の列をなし話題をさらっていたのは、現在のフルハイビジョンの4倍解像度を誇る「4K2K対応テレビ」の市場投入と併せて、「8K4K」のデビューでした。家の中に向けては、様々なスマートホームのコンセプトが打ち出され、スマートフォンやタブレットが入力端末となる種々のサービスも提案されていました。
自動車や大型テレビが展示される一方で、展示商品は小型化され、各社携帯端末を中心の展示とそのサービスの充実を提案するための「センサー」技術の紹介も目につきました。製品・サービスの充実度は、目を見張るものがあります。
さらに、最新機種の説明を熱心に聴く、高校生や高齢者の姿もあり、世代を超えた注目度と新しい技術の普及が予想を遥かに超えるスピードで進むように感じました。
これまでCEATECでは、各社の目指す方向が揃っていたのに対し、今回は、各社が「わが社はこれ」と特徴を明確に発信し、他社との違いも鮮明に打ち出していたことが強く印象に残りました。
2011年秋、IT・エレクトロニクス業界は、各々が特徴を活かし、社会インフラ、家全体をネットワークでつなぎ、様々な製品・サービス・人をつなぐ、新たなライフスタイルの提案を語りかけているようでした。
<体験ブース> 熱心に説明に耳を傾け、実際にデモ機を使って操作方法や利便性を体験中 |
<注目を集める展示会場> 8K4K LCDやヘッドマウントディスプレイに長蛇の列 |
■U R L: www.ceatec.com
■主 催:
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
■開催期間: 2011年10月4日(火)から8日(土)の5日間
■場 所: 幕張メッセ 千葉市美浜区中瀬2-1
■出展者数: 586社・団体
■登録来場者合計: 172,137名