第5回ハイテク・ユニバーシティin三重でJEITAが講演(3/26)

JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)半導体部会は、人材育成事業に取り組んでおり、SEMIが2001年より開始した高校生を対象とした教育プログラム「ハイテク・ユニバーシティ」の主旨に賛同し、積極的に支援しています。

日本では、2007年の第1回 熊本県を皮切りに、茨城県、滋賀県、広島県と毎年開催されていましたが、昨年は東日本大震災の影響で残念ながら延期となりました。
しかし、震災から1年が過ぎ、三重県四日市市において三重県教育委員会後援のもと、第5回目が開催されましたので、その様子を報告します。

県立亀山高等学校、県立津工業高等学校、県立四日市中央工業高等学校、県立四日市工業高等学校、県立四日市西高等学校の5校から41名の生徒が参加して、第1日(3月26日)は東芝四日市工場、第2日は(3月27日)JSR四日市研修センターにおいて実施されました。

半導体の省エネ貢献、社会貢献の講演(石垣委員)
半導体の省エネ貢献、社会貢献の講演(石垣委員)

JEITA半導体部会では、半導体製品や半導体関連機器などが、多様な形で私たちの生活や社会活動に貢献していることを高校生にも広く知ってもらうことは重要なことであると考えています。
今回、「半導体の省エネ貢献、社会貢献」の演題で講演する機会を主催者から頂きました。

JEITA半導体部会を代表して、半導体人材戦略小委員会の石垣元治委員が約20分間の体験・体感型の講演を実施しました。

石垣委員が用意した、家電製品やアンプ、それにランプなどの半導体を用いた各種の製品が、半導体を使用しないものよりも、どれだけ軽く小さくなったか、使用する電力(エネルギー)がどれだけ小さくなったか、などを実際に触って、測定し、体感してもらいながら学んで頂きました。

各種の電球とLED電球と電力を測定し比較している様子
各種の電球とLED電球と電力を測定し比較している様子

生徒からは小さくなったデジカメをもちあげて「とても小さくなり軽い」とか、真空管を用いたアンプに比べてトランジスタを用いたアンプで電力を測定しながら「電流が少ない」、LEDを用いたランプでは「電力が小さいのに同じ明るさだ」とか、体感した生の声が聞かれました。

沢山の人気講義があり好評でした。
今回、初めてのJEITAの講演枠で「省エネ貢献、社会貢献」を実施させて頂き、半導体がいかに私たちの社会に貢献しているかを印象に残る形で提供することができたのではないかと思います。
理系離れが喧伝されるなか、これからの日本を支える高校生たちに半導体を通じて理科等に興味をもって頂く機会の一助になれば幸いです。

参考(SEMI Japan HP):http://www.semi.org/jp/node/16501

(JEITA半導体部会 半導体人材戦略小委員会 主査)

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