半導体部会/半導体市場調査専門委員会では、半導体業界を取り巻く各種マーケット情報の調査分析を行うことを目的に、マクロ経済、電子機器市場、半導体市場等についてのグローバルマーケット動向に注目した講演会を毎年2回開催しています。
1987年に開始した本事業は、今回で第50回を迎えることとなり、記念開催としてCEATEC JAPANのカンファレンスとして以下の内容で実施しました。
【講演1】自動車の電子化の展望
〜ECUやセンサ、通信に求められる高信頼化と高機能化〜
一般財団法人 日本自動車研究所
ITS研究部 次長 主席研究員 香月 伸一 氏
高齢社会や都市問題、デジタル・ライフスタイルなどに対応すべく、安全・快適で高効率な交通システムの実現に向けて自動車の電子化が進み、近い将来には一般道路での自動運転も夢ではなくなるでしょう。
車載電子システムには高い機能や性能が求められる一方、システムの規模拡大・複雑化により安定性や信頼性が損なわれることは許されません。
本講演では自動車の電子化を展望するとともに、その課題について考察しました。
【講演2】スマートハウス・スマートタウンの取組み
大和ハウス工業 株式会社 総合技術研究所 フロンティア技術研究室
地球温暖化防止研究グループ長 大槻 卓也 氏
わが国のエネルギー消費動向は、家庭部門では、増加傾向にあり、昨今の電力需給状況からも省エネ対策の強化が求められています。
本講演では、省エネだけでなく、創エネ・蓄エネをパッケージとして、昨年10月に大和ハウスが、スマートハウス第一弾商品「スマ・エコ オリジナル」を発売し、又、スマートタウンの取り組みを行っている、その取り組み状況及び今後のスマートハウスの可能性とその課題についてご紹介されました。
【講演3】新興国市場におけるスマートフォンの現状と動向
株式会社 矢野経済研究所 情報・通信金融事業部
上級研究員 賀川 勝 氏
世界における携帯電話端末市場が拡大を続けています。
中でもスマートフォン市場の拡大は顕著であり、2011年までは先進国市場が活況を呈してきましたが、新興国・途上国への普及が進む過程において、ローエンドスマートフォンへの取り組みが重要度を増しつつあります。
本講演では、2012年のスマートフォン市場の見通しと同時に主な新興国市場の現状及び、主要メーカーのローエンドスマートフォンへの取り組みが解説されました。
半導体市場調査専門委員会では、半導体業界を取り巻く各種マーケット情報の調査分析を目的に、グローバルマーケット動向に注目した講演会を毎年2回開催していく予定です。
以上
開催日時 2012年10月3日(水)12:30〜16:00
場所 幕張メッセ 国際会議場101会議室
千葉市美浜区中瀬2-1
開会の挨拶 一般社団法人 電子情報技術産業協会
半導体市場調査専門委員会
委員長 井熊 正裕
12:30〜13:30 「自動車の電子化の展望」
〜ECUやセンサ、通信に求められる高信頼化と高機能化〜
一般財団法人 日本自動車研究所
ITS研究部 次長 主席研究員 香月 伸一 氏
13:45〜14:45 「スマートハウス・スマートタウンの取組み」
大和ハウス工業 株式会社総合技術研究所フロンティア技術研究室
地球温暖化防止研究グループ長 大槻 卓也 氏
15:00〜16:00 「新興国市場におけるスマートフォンの現状と動向」
株式会社 矢野経済研究所 情報・通信金融事業部
上級研究員 賀川 勝 氏
<司 会> 半導体市場調査専門委員会 副委員長 梶原 健司