CEATEC JAPAN 2013 が開催されました (10/1-5)

今年も、CEATEC JAPANが10月1日から5日にかけて幕張メッセで開催されました。『Smart Innovation − 明日の暮らしと社会を創る技術力』をスローガンに、次世代のIT・エレクトロニクスを感じられる講演や子供向けの電子工作などの催しが数多く行われました。例年にも増して自動車メーカーの積極的な参加が増えており、台風による来場者への影響も懸念されましたが、5日間で14万人以上の来場者があり、大いに盛り上がりました。

<ICT Suite>「大観衆の中で行われた全日本ロボット相撲大会」
<ICT Suite>「大観衆の中で行われた全日本ロボット相撲大会」

<JEITAブース>「未来が垣間見える公演に耳を傾ける来場者」
<JEITAブース>「未来が垣間見える公演に耳を傾ける来場者」

2011年の東日本大震災以降、セット製品は省電力化と製品の安全性に対して、いっそう注目を浴びるようになっており、セット製品を構築する半導体も、今まで以上に省電力化や安全性向上への貢献が期待されています。

半導体は、デバイスの特性改善や、微細化による省電力化(低電圧化)や機器全体の小型化、様々な環境において多種多様の情報を検知するセンサシング技術の提供だけではなく、「More than Moore」(機能の多様化による電子デバイスの進化、Mooreの法則を超える付加価値の提供)も追求しています。特に今年は、半導体企業各社も最先端もしくは次世代を担う製品応用例をイメージできるような具体的な提案を多数行っていました。

全体では、「明日の暮らしと社会を創る技術力」というスローガンに沿うように、センシングネットワークやスマートホームなどのスマート社会到来を感じることができる展示、最先端の自動車とその安全性を実現するためにIT・エレクトロニクスとの連携を行う展示が多く見られました。

スマートフォンや家庭内のモニターなどの端末から生活家電や電気自動車などの電力を制御・管理するようなことは、新しい付加価値と未来を感じるには十分であり、昨年よりもさらに具体的で、実現への訴求力が大きく増していました。

また、これらと連携可能なヘルスケア製品やウェアラブル端末(スマートウォッチ・スマートグラス)、アグリカルチャー(農業)など、IT・エレクトロニクスの新しい可能性が見える展示も増えていました。

<ライフスタイルイノベーション2013>「IT・エレクトロニクスと自動車の技術融合」
<ライフスタイルイノベーション2013>「IT・エレクトロニクスと自動車の技術融合」

「4K / 8Kテレビ」も多くのセットメーカーが展示しており、同じ「4K / 8Kテレビ」でも各社毎に異なります。映像・画質はもとより通信機能、液晶の次世代と目される有機ELや大型タブレットへの対応、高フレームレートなどの多種多様な付加価値による差別化には目を見張るものがありました。

<ライフ&ソサエティステージ>「各社で異なる、多種多様な4K / 8Kテレビの競演」
<ライフ&ソサエティステージ>「各社で異なる、多種多様な4K / 8Kテレビの競演」

自動車も電子化が進みIT・エレクトロニクスによって新たな付加価値が創造されています。多種多様なセンサーを自動車に搭載することで、自動車の周囲の検知はもちろんのこと、運転者の健康状態も検知するようなものまであり、これまでと全く違った次元での安全運転に貢献できそうです。

今年のCEATECでは、製品単体ではなく、スマートフォンの普及やセンサー・通信技術の向上など、最先端のIT・エレクトロニクスを通して、自動車を含む様々な製品が枠を超えてネットワークをつくり、社会全体を構築する具体的な姿を見ることができました。それは、数年前までは夢の技術であったものが、今では実現可能な技術になったという事なのかもしれません。

参考

参考
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