第10回国際ナノテクノロジー会議(INC10)がUSAで開催。 JEITA関係者も講演。
INC(International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation)は、日米欧のナノテクノロジー政策立案者、研究者、企業のキーパーソンが集まり、ナノテクノロジーの最新動向・将来の方向について議論し、国際的な協力・交流を推進する国際会議です。
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セッション風景 |
講演風景 |
講演会の概要
INCは、日米欧の持ち回りで、年1回開催されてきており、INC10はアメリカのゲイザーヅバーグで開催されました。参加者は161名で、うち我が国からは、内閣府、文部科学省、経済産業省の他、産学等から38名の参加がありました。
JEITA半導体技術委員会 INC-WG(国際ナノテクノロジー会議ワーキンググループ)は、オーガナイザー参画機関の一つとしてINC10の企画・運営に積極的に貢献しました。
講演者としてJEITAから推薦した下記の方々(講演順)は、最新の成果を披露し、いずれも会場の注目を集めました:
- 横山直樹氏(富士通研究所)
「Bridge Building Between Nanoelectronics and Semiconductor Industries 」
- 木村紳一郎氏(LEAP)
「Ultra Low-voltage Operation of Devices for Internet of Things (IOT) Applications 」
- 森 三佳氏(パナソニック)
「Thin Organic Photoconductive Film Image Sensors with Extremely High Saturation of 8,500 electrons/mm2」
- 平本 俊郎氏(東大)
「Report from IPWGN」
今回の基調講演は、コロラド大学(米)/NISTのJun Ye教授による「Making a Clocks」と題する原子時計に関する講演でした。ナノテクの粋を集めて極限の正確さを有する単原子時計を実現、すべての科学技術の基準となることが期待されます。
日米欧3極におけるナノテク研究・ファンド・プロジェクトの状況が紹介され、特に、今回初めてホワイトハウスから講演があり、米国ナノテクの全体像について紹介がありました。
ポスターセッションでは、日20件、米26件、欧19件の計65件の展示があり、活発なセッションとなりました。各極から3件ずつ、優秀ポスターが表彰されました。
INC10のその他の結果を含む概要は以下の通りです。
- 会議名称:The Ninth International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation (INC10)
- 開催期間:2014年5月13日(火)〜15日(木)
- 開催場所:NIST, Gaithersburg/MD, USA
- 参加者数:161名
- 参画機関:
日本: (独)物質・材料研究機構(NIMS) 、(独)産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、総合科学技術会議/内閣府
米国: DOD, NIST, NSF, SRC, Whitehouse (OSTP), DOE, NIH, EPA, NASA, FDA, NIO SH, USDA/NIFA, ITRS
欧州: European Commission, CEA/LETI, Fraunhofer, IMEC, OECD, ECN - Solliance, EU Delegation to the U.S.
- Website: http://www.inc10.org/
次回(INC11)は、2015年5月に日本国福岡県福岡市で開催予定です。