ウェアラブルデバイスに関する講演会を開催しました
2014年10月2日(木)於JEITA会議室
半導体産業委員会の講演会として、最近注目を集めているウェアラブルデバイスについて、携帯電話ライターの佐野正弘氏にご講演いただきました。講演ではウェアラブルデバイスの基本から今後まで、実機の披露も交えて大変実践的な考察を提示いただき、参加者一同大いに知見を深めることができました。
講演会の概要
◇演 題: 「ウェアラブルデバイスの現状と今後を占う」
◇講演者: 携帯電話ライター 佐野 正弘 氏
◇聴講者: 半導体産業委員会委員等12名
◇主な内容:
- ウェアラブルデバイスの基本
・ウェアラブルデバイスに当たるものは従来からあったが、最近注目されるようになってきた。
・その理由として、1.技術の進歩(→課題を解決)、2.スマートフォンの普及(→連携先を確保)、3.スマートフォンの陳腐化(→新機軸を模索)、がある。
- ウェアラブルを巡る動き
・各社から主に腕時計型と眼鏡型の製品が発表、発売されており、それぞれに特徴がある。
・しかしその影には多数の失敗例もあり、それらを乗り越えながらの発展過程である。
- ウェアラブルの課題
・現在のところウェアラブルデバイスがヒットしていないのは、1.価格、2.サイズ/ファッション性、3.バッテリー持続性、4.必要性、といった点に課題を抱えているからと考えられる。
・ウェアラブルデバイスを使う“価値”をひとびとが見出せば、おのずと利用者は増える。
- ウェアラブルの今後
・その“価値”をいかに提供できるかは、むしろ既存のウェアラブルの常識から離れたところにヒントがあるように思われる。
・ウェアラブルデバイスが普及すると、体(身につける場所)をめぐる競争となるだろう。同時に、倫理面等の課題もクローズアップされてくる。
(以 上)