平成26年度半導体部会 報告会を開催しました(2014年10月27日)
半導体部会参加企業を対象に平成26年度の部会報告会を開催しました。
報告会の概要を紹介します。
開催日:2014年10月27日(月)14:00-16:45
場所:(一社)電子情報技術産業協会 412-414会議室
出席者:19社、54名
【プログラム】
半導体部会 部会長挨拶
齋藤昇三 部会長
- 日本の半導体業界に関わる共通の課題については、JEITAの活動を通して全体で解決していきたい。
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COCN(産業競争力懇談会)への取組みを紹介;
- 「国際競争力強化を目指す次世代半導体戦略」(Project S)の活動紹介
- 本年4月に政府へ“スマート社会戦略”を提言。具体的には、半導体業界/アプリ/サービス業界と連携する新研究開発組織の設立の提言を行った。その後、新研究開発プロジェクト準備委員会を作り、活動を開始。
特別講演「アプリから見た半導体関連政策の動向」
経済産業省情報通信機器課 三浦章豪 課長
- 平成27年度経済産業省概算要求の重点項目及びクリーンデバイス多用途実装戦略事業等についてご紹介を頂いた。今後の情報政策としては、“稼ぐ力”を強化して、地域経済再生につなげていきたい。
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以下2点のご提言を頂くとともに、経済産業省としても新たな市場の創出や最先端デバイスの研究開発の支援等により我が国の半導体産業の稼ぐ力を高める施策を講じて頂けるとのお話がありました。
- 我が国の半導体産業は、低消費電力性や高信頼性といった「強み」を活かせる新たな市場を開拓することが必要。
- 半導体の用途は、車載や産業機械といった分野だけではなく、インフラ/ヘルスケアなど大きく広がりつつあり、セットメーカーやサービス業者などの異業種との連携をこれまで以上に進めることが不可欠。
半導体部会活動報告
半導体企画運営委員会 三井豊興 委員長
- JEITA半導体部会の組織、世界の半導体市場の推移、中国の半導体産業育成政策等の紹介を行い、自動車産業との新たな取り組みがスタートした旨の報告がありました。次世代カーエレクトロニクスにおける課題であるADASについては、2020年までに日本が先行したい旨の決意表明を行いました。
- 半導体部会内の各委員会/WGの活動状況について報告しました。
JEITA活動報告(今後の方針)
長尾尚人 JEITA専務理事
- 2020年東京オリンピック&パラリンピック対応、地方創生、法人税対策などにおいて、IT/エレクトロニクス業界が存在意義を示し、貢献していきたいとの方針が示されました。
特別講演会「スマート社会に向けたサービスイノベーション」
セコム株式会社 常務執行役員IS研究所所長 小松崎常夫氏
- セコム株式会社の歴史、事業内容(セキュリティ/情報通信/防災/地理情報/不動産/保険/メディカル)、経営信条等のご紹介があり、セコムの“想い”についてお話し頂きました。安心、安全、快適、便利な生活を7つのサービス事業の融合で実現し、困ったときは“セコム”という会社を創りたかった旨のお話しがありました。
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スマート社会を実現するため、未来の半導体に期待することとして4点のご提言を頂きました。
- 大量生産/汎用性からの離脱
- 命にかかわるサービスの安全性確保
- 半導体製造プロセスの安全確保
- サービスの情報保護