第54回「電子機器及び電子デバイス関連の動向」講演会

開催日  :平成26年11月12日
主催者名:半導体市場調査専門委員会
担当部署:電子デバイス部
参加者数:約38名

概要

半導体市場調査専門委員会では、かねてより委員会活動の一環として、適宜タイムリーなテーマを取り上げてメンバー会社の皆様に情報提供を行い、今後の半導体ビジネスの方向性を探るためのマーケット講演会を実施してまいりました。
本講演会は当協会会員のみならず、関心を持つ皆様に広く情報提供を行い、毎回好評をいただいているところです。

第54回目の開催では、激変するビジネス環境の中で半導体業界が熾烈な国際競争を勝ち残っていくためのビジョンを描く一助となるべく、マクロ経済動向と新市場動向に関する内容で構成いたしました。

半導体市場調査専門委員会の小野川委員長(ローム(株))による開会挨拶と企画意図の説明に続いて、各講師より興味深いご講演をいただきました。

日本銀行 調査統計局長の前田様からは、10月末の追加緩和後の、日本経済全般にわたる状況を丁寧にご説明いただき、景気、物価、賃金の3つの好循環が大事であることなど、今後、経済指標を見ていく上での、貴重な指針をお示しいただきました。

続いて、(株)産業タイムズ社 記者の稲葉様からは、車載用半導体について、コンパクトカーの電装化が台数が多いことからもインパクトが大きいこと、自動車Tier1の半導体の購入量が増大していること、ガソリン車からハイブリッド車やEV車になることによって半導体搭載金額の中でパワーデバイスの金額が大きく増えることなど興味深いお話があるとともに、車載用半導体はモバイルに次ぐ成長市場であり、成長スピードは速くないが堅実であるとまとめられました。

また、(株)日立製作所 事業主管の木下様からは、社会インフラ向けと民間市場向けM2M実用化事例の紹介の他、「低消費電力化、エネルギーハーベスト」、「応用分野向け小型センサー、通信デバイス」における半導体の課題等を提起いただき、注目しておくべき方向性について示唆いただきました。

各講師におかれましては、胸襟を開いたご講演をいただき、大変有意義な講演会となりました。

プログラム

「日本経済・物価の現状と展望」
前田 栄治 氏

日本銀行 調査統計局長
前田 栄治 氏

「車載用半導体/パワーデバイス市場の動向」
稲葉 雅巳 氏

(株)産業タイムズ社 半導体産業新聞
東京本社 編集部 記者
稲葉 雅巳 氏

「M2M応用市場とデバイスへの期待」
 木下 泰三 氏

(株)日立製作所 情報・通信システム社
通信ネットワーク事業部 兼スマート情報システム統括本部
事業主管 木下 泰三 氏


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