生活支援ロボット(personal care robot)の第一人者であるCYBERDYNE社を訪問し、ロボットスーツHAL®(Hybrid Assistive Limb®)の装着体験・意見交換を行いました。
1)CYBERDYNE社について
筑波大学サイバニクス研究センター長・山海嘉之氏によって起業した大学発ベンチャーです。
駅前にある本社と、展示・トレーニング・デイサービスを行うエリアを持ち、装着体験ができるSTUDIOがあります。
2)ロボットスーツHALについて
人が体を動かすときに脳から筋肉へ送られる信号、“微弱な生体電位信号”を皮膚表面に貼り付けたセンサで読み取り、その信号を基にパワーユニットを制御して、装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かします。
一方、脳は実際に体が、どういう信号でどのように動作したか、フィードバックをもらうことで、“歩けた!”という感覚を学習します。
まずは「歩きたい」と思うことが大切とのことでした。
いざ 装着!! |
3) 装着体験
係員の方が、まず対象者の外形(身長・体重・足サイズ)に応じた寸法調整を行い、体験者が生体電位信号を受けるセンサの装着を行います。
いきなり行動するのは困難なので、立ち上がる動作からはじめて、歩行補助カートで室内を歩行練習しました。
ちなみに日本国内での福祉用歩行訓練スーツの実績は、430台に上るそうです。
大分 慣れてきました!! |
4) 装着体験談:
今回、二名の方に体験して頂きましたがその感想は如何に・・・・・・・・・・
性能/効果を十分に発揮するには慣れが必要かなとの思い、人体との親和性もありバッテリー駆動が可能なロボスーツとしてはまずまずかなとの感想でした。
利用者が増えていけば様々な意見・要望による更なる進化が期待され、より優れた商品化が期待できると感じられました。
後日談:
2015 年11 月25 日
H A L 医療用下肢タイプが、厚生労働省より医療機器として製造販売承認を取得されました。
以上