平成30年工業標準化事業表彰の表彰式が10月2日(火) に行われ、半導体部会・半導体パッケージング技術委員会 (IEC/SC47D国内委員会)から奨励者賞を熊野氏、集積回路製品技術委員会(IEC/SC47A国内委員会)からIEC1906賞を稲垣氏、IEC SC47F, TC47/WG7国内委員会から貢献者賞・IEC1906賞を鈴木氏が受賞されました。熊野氏、稲垣氏、鈴木氏のこれまでの活動に敬意を表し、半導体部会としても受賞を共に喜びたいと思います。
JEITAは、IEC(国際電気標準会議)において、経済産業省 日本工業標準調査会(JISC: Japanese Industrial Standards Committee)から36もの委員会の審議委託(審議団体引き受け)を受けています。その中のTC47(半導体デバイス)にも半導体部会から多くの委員が参画し、プロジェクトリーダーやエキスパートとして国際標準化業務に携わると共に、議長・幹事・コンビナといった重要な役割を担い、国際標準化活動に貢献しています。
「工業標準化事業表彰」は、IEC国際標準及び工業標準の普及活動に貢献したと認められる個人及び組織を毎年表彰し、その表彰には、内閣総理大臣表彰、経済産業大臣表彰、産業技術環境局長表彰があります。
また、「IEC1906賞」は、IEC専門業務における最近の業績を対象として、電気・電子技術の標準化及びその関連活動に大きな貢献を果たしたと評価される個人に授与される賞です。
以下、今回受賞されました3名の方を紹介します。
熊野 豊 氏 |
稲垣 亮介 氏 |
鈴木 雄二 氏 |
熊野 豊 氏 (パナソニック株式会社) : IEC SC47D (半導体パッケージ)
IEC SC47D エキスパートとして国際規格制定に参画。半導体パッケージの熱特性の議論を主導し、当該SCにおいて初めて熱特性をスコープに含めることで、SC活動の活性化に貢献。また、JEITA 熱設計技術サブコミッティ主査として、日本提案の半導体パッケージ熱特性の新規格策定を進めている。
稲垣 亮介 氏(ローム株式会社): IEC SC47A (集積回路)
IEC/TC47/SC47A(半導体・集積回路)の国内委員会委員長・エキスパートとして、半導体電磁両立性(EMC)の測定法およびモデリング手法の日本提案ならびに国際規格制定に多大なる尽力。
鈴木 雄二 氏(国立大学法人東京大学): IEC SC47F(MEMS), T47/WG7(エネルギー変換・伝達)
IEC/SC47F (MEMS)、IEC/TC47/WG7(エネルギー変換・伝達分野の半導体デバイス)のコンビナ、プロジェクトリーダー、国内対策主査として、振動発電デバイスの国際標準化に一貫して貢献。