第9回国際ナノテクノロジー会議(INC9)がベルリンで開催。 JEITA関係者も講演

INC(International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation)は、日米欧のナノテクノロジー政策立案者、研究者、企業のキーパーソンが集まり、ナノテクノロジーの最新動向・将来の方向について議論し、国際的な協力・交流を推進する国際会議です。

第9回国際ナノテクノロジー会議(INC9)がベルリンで開催。 JEITA関係者も講演

講演風景 コーヒーブレーク中の交流
講演風景 コーヒーブレーク中の交流

INCは、日米欧の持ち回りで、年1回開催されてきており、INC9はドイツのベルリンで開催されました。 参加者は155名で、うち我が国からは、内閣府、文部科学省、経済産業省の他、産学等から45名の参加がありました。
JEITA半導体技術委員会 INC-WG(国際ナノテクノロジー会議ワーキンググループ)は、オーガナイザー参画機関の一つとして、INC9の企画・運営に積極的に貢献しました。
講演者としてJEITAから推薦した下記の方々(講演順)は、最新の成果を披露し、いずれも会場の注目を集めました。

  • 齋藤真澄氏(東芝)「High-Performance Silicon Nanowire MOSFETs for Ultra-Low Power LSI」
  • 福田浩一氏(AIST)「HyENEXSS: Computing Device Design and Characterization Platform for Nanoelectronics」
  • 賣野豊氏(PETRA)「High Density Optical Interconnects by Using Silicon Photonics」

今回の基調講演は、ヘムニッツ大学(独)T. Seyller教授による「Epitaxial Graphene - from Flakes to Wafers」と題するグラフェンに関する講演でした。 昨年(INC8)は、飯島澄男氏によるナノカーボン材料に関する基調講演であり、2年続けてカーボンについての基調講演となりました。 これは世界の関心材料の一つがカーボン系であることを反映しているものと思われます。
他には、日米欧3極のナノテクノロジー研究開発分野、たとえば「Bridge to Materials」分野において、日米欧の最先端研究開発に関する議論を行いました。
またポスターセッションも併催され、3日目の一般ポスターセッションでは、日17件、米15件、欧31件の合計63件の展示があり、活発なセッションとなりました。 これら63件から、ベストポスターアワード1件(日(NIMSの研究者))、ポスターアワード2件(欧米各1件)が表彰されました。
INC9のその他の結果を含む概要は以下の通りです。

  1. 会議名称:The Ninth International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation (INC9)
  2. 開催期間:2013年5月14日(火)〜17日(金)
  3. 開催場所:Frunhofer Forum Berlin(ドイツ、ベルリン)
  4. 参加者数:155名
  5. 参画機関:
    日本:(独)物質・材料研究機構(NIMS) 、(独)産業技術総合研究所(AIST)、
        一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、
        (社)ナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI)
    米国:CNSI, DOD AFOSR, NIST, NSF, SEMATECH, SIA, SRC
    欧州:European Commission, CEA/LETI, Fraunhofer, IMEC, ENIAC
  6. Website:http://www.inc9.de/

次回(INC10)は、2014年5月13日(火)〜16日(金)に米国ワシントンD.C.近郊のNISTで開催予定です。(Website: http://www.inc10.org/)

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