INC(International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation)は、日米欧のナノテクノロジー政策立案者、研究者、企業のキーパーソンが集まり、ナノテクノロジーの最新動向・将来の方向について議論し、国際的な協力・交流を推進する国際会議です。
INC7会場外観 | 江崎玲於奈氏講演 |
INCは今まで日米欧の持ち回りで、年1回開催されてきました。 INC7は日本開催の番であり、2011年5月16日(月)〜19日(木)につくば国際会議場で開催する予定で、準備をほぼ終えておりましたが、3月11日の大震災の影響を受けて、急遽、開催期間は変えずに開催場所を米国に変更しました。 JEITA半導体部会は、オーガナイザー参画機関の一つとして、INC7の企画・運営に積極的に貢献しました。
今回の基調講演は、1973年にノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈氏が引き受けてくださり、"What did I Explore in Half a Century of Research Putting Quantum Principles into Practice?"と題して約1時間にわたって話をされました。 この講演は、大学の学生にも開放されました。 ユーモアを交えての語りで、特に若者に夢と感動を与えました。また、ナノテクノロジーの重要性が再認識され、さらに本会議のプレゼンスをより高める効果もありました。
この基調講演の他には、日米欧3極のナノテクノロジー研究開発状況、ナノエレクトロニクス分野(More Moore、Beyond CMOS、More than Moore)、エネルギー、環境、安全、高齢化社会などの分野において、日米欧の最先端研究開発情報を交換しました。 さらに今後の国際連携の可能性についても議論しました。
The Seventh International Nanotechnology Conference on Communication and Cooperation (INC7)
オーガナイザー:INC7グローバル委員会
参画機関
日本:内閣府、文部科学省、経済産業省、JEITA、ナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI)、(独)物質・材料研究機構(NIMS)、(独)産業技術総合研究所(AIST)
米国:NSF、NIST、SIA、SRC
欧州:EC、LETI、Fraunhofer、IMEC、ENIAC
会 期 : 2011年5月16日(月)〜19日(木)
会 場 : 米国ニューヨーク州オールバニー市、ニューヨーク州立大学オールバニー校
参加者数:148名。内訳は、日本46名、米国85名、欧州17名
Website:http://cnse.albany.edu/INC7Conference.aspx
次回(INC8)は、2012年5月8日(火)〜11日(金)にわが国のつくば国際会議場で開催予定です。
奮ってご参加下さい。
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