トランジスタと並んで、代表的な半導体部品にダイオードがあります。 いろいろな種類がありますが、発光ダイオード(LED)の話をしましょう。私たちの生活のいたるところで、使われているからです。 電気器具のスイッチを入れると赤とか緑のランプがつきますね。あれがLEDランプです。
LED ランプ
合物半導体が使われます。ガリウムとヒ素の化合物を使うと、赤外線が出ます。ガリウムとリンの化合物に亜鉛を入れると、赤い色の光が出ます。 このように、使う化合物半導体の種類によって出る光の色が決まります。
リモコンから出た赤外線を受けとめるものもやはりダイオードで、こちらはフォトダイオードとよばれるものです。テレビとか C Dプレーヤなどのスイッチ付近をよく見ると、小さなガラス玉のようなものが埋めこまれています。 それもフォトダイオードで、赤外線の信号を電気信号に変換する役目をしています。
リモコン受光IC と赤外線通信モジュールリモコンや赤外線通信モジュールでは光を使ってデータ通信を行います。
京都駅の列車案内表示LED ディスプレイユニットです。
小田急の列車表示行き先の「はこね」という赤い文字がLED です。
青色発光ダイオード
発光ダイオードで青色の光を出すことが、長い間難問とされてきましたが、日本の研究者中村修二氏が世界に先がけて窒化ガリウムを使って実現しました。 これにより、赤、緑、青の3 原色がそろったので、発光ダイオードによるフルカラー表示が可能になりました。
LED = Light Emitting Diode