デジタル・ホームから分散コンピューティングまで適応できる高性能プロセッサ

Cell Broadband Engine TM

Cell Broadband Engine TM(以下Cell/B.E.)は,東芝,ソニー,ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE),IBMの4社で共同開発した,世界最高レベルの性能を持つマルチコアプロセッサです。

開発構想初期から,プロセッサがブロードバンドネットワークを通じて接続され,分散・協調して処理を進める分散コンピューティング時代が到来することを予測して開発が進められました。当時は革新的と思われたこれら技術も,今では次世代ハイエンドプロセッサが進むべき方向として認識され,技術的潮流を先取りすることに成功しています。

図1 Cell/B.E.の基本構成
図1 Cell/B.E.の基本構成

Cell/B.E.は,リアルタイムでの高度なマルチメディア処理を柔軟に実装できるようにアーキテクチャを定義したSPE(Synergistic Processor Element)8コアと,汎用プロセッサであるPPE(Power PC Processor Element)1コアを組み合わせた非対称マルチコアプロセッサ構成(図1参照)として,デジタルホーム用アプリケーションに対するソフトウェアソリューションのためのプラットホームを提供します。

Cell/B.E.は,様々な大容量データが流通する次世代ブロードバンド時代におけるキーデバイスです。 IBMがCell/B.E.をスーパーコンピューターに適用し,SCEの「プレイステーション 3」に搭載され,そして,Cell/B.E.の流れを汲む東芝のSpursEngine TMが,PCをはじめとする様々な用途に展開される予定です。

※“プレイステーション”は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。 また、“Cell Broadband Engine”は同社の商標です。 なお、「注」の注記のある数件の表示はRambus社の商標です。

(株式会社 東芝)

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