平成24年度半導体部会・報告会を開催(2012年10月30日)

部会参加会社を対象に今年度の部会報告会を開催致しました。齋藤部会長、半田専務理事、三井企画運営委員長から、部会ならびにJEITAの活動の報告、経済産業省の師田室長からは、半導体への産業政策のご紹介、といずれも中身の濃いお話を頂きました。特別講演には、富士重工業株式会社の樋渡穣(ひわたし ゆたか)様をお招きし「アイサイト」の開発物語りをお聞かせ頂きました。会場から多くの質問があり、関心の高さが感じられました。今回は、25社、86名と多くの方に参加頂き、部会活動全般にわたる理解を深めると共に、一致団結した今後の活動の方向性を確認し合うことができました。

満員となった会場
満員となった会場

【斎藤部会長】
部会参加会社を対象に今年度の部会報告会を開催致しました。齋藤部会長、半田専務理事、三井企画運営委員長から、部会ならびにJEITAの活動の報告、経済産業省の師田室長からは、半導体への産業政策のご紹介、といずれも中身の濃いお話を頂きました。特別講演には、富士重工業株式会社の樋渡穣(ひわたし ゆたか)様をお招きし「アイサイト」の開発物語りをお聞かせ頂きました。会場から多くの質問があり、関心の高さが感じられました。今回は、25社、86名と多くの方に参加頂き、部会活動全般にわたる理解を深めると共に、一致団結した今後の活動の方向性を確認し合うことができました。


齋藤部会長/経済産業省・師田室長
齋藤部会長 経済産業省・師田室長

【経済産業省・師田室長】
まず、「半導体産業は日本になくてはならない産業である」との経済産業省の認識を再確認された後、2012年度の政府の取り組みと現状の課題、方向性についてご説明して頂きました。2012年度の施策としては、@国内立地補助金、A省エネ対策、技術力向上、電力需給対策、B通商面の取り組みを挙げられました。今後の課題としては、円高の進展、低い利益率が挙げられますが、官民合同で取り組み、日本の強みを生かすことで、難局を打破して行きたい旨の力強い決意を示されました。


【半導体企画運営委員会・三井委員長】
冒頭、平成24年度 工業標準化事業表彰・IEC1906賞受賞の紹介がありました。(下記URL参照)
平成24年度 工業標準化事業表彰・IEC1906賞を半導体部会の4名が受賞!!(10/15)
続いて、JEITA組織、半導体部会傘下委員会の組織体制の説明と具体的な活動紹介がありました。今年4月に出版した「ICガイドブック2012」、部会としての「税制提言」活動、今年度進展があった「MCO(マルチコンポーネントIC)定義案のWSC合意と無税化」、「PFC削減などの環境貢献に向けた活動」、「医療・ヘルスケア分野における技術開発の取り組み」などについて、詳しい説明がありました。


三井委員長(半導体企画運営委員会)/半田専務理事
三井委員長(半導体企画運営委員会) 半田専務理事

【半田専務理事】
ITエレクトロニクス産業におけるJEITAの取り組みが紹介されました。まず我が国の基幹産業としてのITエレクトロニクス産業の位置付けを再確認され、グローバルな競争環境の変化を概観されました。これらを踏まえ、現在直面しているいわゆる「6重苦」問題への対応として、「エネルギーの安定供給と料金上昇抑制」、種々の「税制改革」、「経済連携遅れへの対応」、「円高是正」などに関して、JEITAとしてハイレベルで広範囲にわたる働き掛けが行われていることがよくわかりました。


【富士重工業株式会社・樋渡穣様】「スバルの知能化と“ぶつからないクルマ?”アイサイト」
富士重工業の安全性に対する長年の取り組みに始まり、ステレオカメラによる世界初となる衝突防止機能を実現した「アイサイト」の成功に至るまでの苦労話をご紹介頂きました。
アイサイトの成功は、複眼カメラによる安全性の実現を目指した当初のコンセプトを、20年間ぶれずに追求した努力が結実したものでした。後部座席が満杯となる規模の電子回路の山を、半導体の進化の助けを借りて達成した商用レベルのコンパクト化。あらゆる走行状況への対応に向け、重ねた改善につぐ改善。苦労の末発売した商品が売れずに、中止の危機に瀕したこと。開発継続のために講じた種々の施策。「今までになかったもの」を生み出すためには、着眼の良さと、初志を貫く意志の強さと、不断の努力とが必要であることを、樋渡氏の熱の籠もったご講演から学ばせて頂きました。
クルマの進化へ向けた挑戦は、自動運転の可能性の追求へとまだまだ続きます。半導体にも、こうした革新への貢献が求められていることを強く感じました。


樋渡穣様/聞き入る聴講者
樋渡 穣 様 聞き入る聴講者

データ

日程: 2012年10月30日 14:00-17:00
場所:JEITA411-414会議室
プログラム:
・部会長挨拶    齋藤 昇三 氏  (株式会社東芝)
・特別講演(最近の政策動向)
 (経済産業省 商務情報政策局情報通信機器課
 デバイス産業戦略室長 師田 晃彦 氏)
・半導体部会活動報告
 (半導体企画運営委員会 委員長 三井 豊興)
・JEITA活動報告(成果と今後の方針)
 (JEITA専務理事 半田 力)
・特別講演会
 「スバルの知能化と“ぶつからないクルマ?”アイサイト」
 富士重工業株式会社スバル技術研究所 担当部長
  兼 スバル技術本部 担当部長   樋渡 穣 氏

以上

半導体模倣品に対する注意のお願い F-GHG測定・管理ガイドライン DFM(design for manufacturability:製造性考慮設計)用語集 DFM(design for manufacturability:製造性考慮設計)用語集 DFM(design for manufacturability:製造性考慮設計)用語集 新規追加版 よくわかる半導体 半導体の社会貢献 半導体ミニ辞典 半導体の大冒険 BCMへの取り組み