半導体とは、あるときは電気を通したり、あるときは電気を通さなかったり、条件によって「2 つの顔」をもつ物質です。 パソコンなどのコンピュータは、半導体が電気を通したり、通さなかったりすることで「0」と「1」の情報を伝え、 0と1だけの数字による組み合わせ(二進法)で、様々な計算や情報をあつかうことができるのです。
自動車のエンジン制御やITS 関連機能に使用される、大容量メモリ内蔵の高速動作、低消費電力の32 ビットマイクロコンピュータ。
64 ビットのRISC マイコンで、204 ピンのパッケージを裏から見たもの。RISC とは、「縮小命令セット」のことで、マイコンのCPUの高速性能を保つ工夫の1 つ。
パソコンに代表されるコンピュータの世界でふつうに用いられている半導体はシリコンです。 アメリカにあるシリコンバレーの地名はここから生まれました。シリコンはケイ素とも呼ばれ、地球を作っている物質のなかで2 番目に多いものです。 半導体はいろいろな部品として人類の歴史を変えてきました。最初に発明されたのは、トランジスタラジオにその名前が残ったトランジスタです。 大きなトランジスタは時代とともに小さくなって、IC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)、超LSI へと発展し、 小さな小さな部品にたくさんの機能がつめこまれていきます。
IC = Integrated Circuit
LSI = Large Scale Integrated circuit